CMS導入のメリットとコスト
CMSが何か、という点についてはこちらを参照していただくとして、この記事ではCMS導入のメリットやコストなどについてまとめます。
そしてちょっとだけ、BOW CMSの宣伝もさせてください。
CMS導入のメリット
メリットはズバリ、誰でもWebサイトを運営・更新できることです。
WebページはHTML/CSS/JavaScriptなどのプログラム言語やマークアップ言語と呼ばれるもので書かれており、通常はその知識なしではちょっとした更新作業も行えません。
CMSを導入していないサイトであれば、制作を依頼した会社や、知識のある人に外注してWebサイトを更新してもらうことになります。
当然ですが、これがかなり面倒で、なおかつちょっとした更新作業であってもお金が掛かります。
CMS導入済みのサイトなら、基本的に誰にでも更新作業ができます。
外部に依頼した場合、改めて見積もりや契約などを交わして、サーバーの情報などを渡した上で作業を始めてもらうことになるので、スピード感もありません。
たとえば1週間後のイベントの告知などを掲載しようと思っても、外注に依頼した場合はサイトが更新される頃にはもうイベントが終わっている・・・なんていうことにもなりかねません。
その点、CMSが導入されているサイトであれば、会社内・店舗内の人材を使ってスピーディな情報公開が可能になるわけです。
HTML/CSS/JavaScriptなどの書き方を知っている必要はもちろんありませ。
事務作業レベルのPC操作ができる人であれば、誰でもWebサイトの担当者になることができます。
これは大きなメリットですよね。
CMS導入のデメリット
これもズバリ、お金がかかることです。
静的なWebサイト(画像などの要素と、HTMLとCSSと少しのJavaScriptだけを組み合わせて作られているサイト)とは違い、CMSはシステムを導入するダイナミック(動的)なWebサイトです。
一般の方にはなかなか分かってもらえないのですが、システム開発には多大な時間と労力が掛かります。
要するに多額の人件費が掛かるわけです。
当然、システムを開発する会社は、その人件費+利益を得られる金額を回収できなければシステム開発を受注する意味がないわけなので、システム開発費は一般的に高額です。
独自CMSの開発を依頼した場合は、(もちろん要求される機能に依りますが)概ね100万円〜数千万円になります。
独自CMSを自社開発の製品として持っている会社に依頼した場合でも、導入時のコストは20万円〜100万円程度です。
(サイトの制作費はこれとは別なので、一般的なコーポレートサイト制作を同時に依頼した場合、さらに30万円〜70万円程度の費用が掛かります。)
WordPressという選択肢
世界一普及しているCMSとして、WordPressというものがあります。
元々はブログ用のシステムだったのですが、オープンソース(無料で公開されているもの)であるために、世界中の技術者が追加の機能などを開発し、今では超多機能なCMSとして普及しています。
(ライバル製品にMovable Typeというものがありますが、これも概ね同様です。)
このWordPressをカスタマイズして導入する業者もたくさんあります。
メリットとしては、基本的な機能は無料で公開されているものを使えば済むので、開発コストが大幅に安く抑えられることが上げられるのと、テーマ(サイトデザイン)も無料公開されているものを編集すれば済むので、サイト自体の制作費も安上がりになります。
だったらWordPressを使いたい!と思う方も多いかと思いますが・・・個人的にはおすすめできません。
BOWコンピューティングサポートとしても、WordPressのカスタマイズのご依頼はお断りしています。
それはなぜかと言うと、WordPressは学習コスト(操作方法や用語などの覚えること)が意外と多く、決して手軽な選択肢ではないからです。
また、WordPressは高機能なために、Webサーバーに求められるスペックも高くなり、結果的に維持コストが高額になってしまうこともあります。
私は会社員時代にWordPressで構築されたメディアのエンジニアをやっていたことがあるのですが、当時その会社で払っていた月々のサーバー管理費は、200〜300万円にも達していました。
それでも動作がモッサリと重たくて、どうすれば負荷を軽減できるのか、ひたすら腐心する毎日を過ごしていた経験があります。
そのような理由で、自分がものすごく苦労した経験のあるものをお客さまに勧めるのは正義に反するという思いがありまして、BOWではWordPressの導入はしていません。
WordPressそのものを否定するわけではないのですが、下手な業者にあたってしまうと苦労することになるのは間違いないと思います。
システムの知識がほとんどないにも関わらず(WordPressはPHPというプログラム言語で動いていて、そのエンジニアでないとほんとうの意味でのカスタマイズはできません)、システム負荷のことなどを考慮せずに請け負ってしまう業者が多いのが現実なので。
BOW CMSを使ってほしいです!(宣伝)
上述したような経験も踏まえて、とにかく軽量かつ簡単操作を目指して作ったのが『BOW CMS』です。
BOW CMSはハッキリ言って、大規模サイトには全く向きません。
そのような用途での使用にはたぶん耐えられません。
BOW CMSが想定しているのは、中小企業や個人商店などのスモールビジネスを展開している皆さんが、Webによる集客や宣伝を手軽に行ってもらえるような体制を整えてもらうことです。
「新聞折込チラシを作りたいけどお金が掛かるなぁ」、とお悩みの個人商店様が、スマホで簡単にちょっとしたチラシをサイトに掲載できるような。
あるいは、「今月は臨時休業があるから告知しておきたいなぁ」、という店舗様が、サイト上の営業カレンダーをチョチョッと更新してもらえるような、そんな使われ方を想定しています。
もちろん、その他の機能も充実していますし、今後も機能追加要望を積極的に取り入れていきたいと思っています。
千葉県内と近隣都県の方がお読みでしたら、ぜひご検討いただければ幸いです。