Webライティングの効用
紙媒体の編集などのお仕事をされてきた方であっても、おそらく知識がなければWebライティングはできません。
ちょっと特殊な分野なので、求められるスキルが違うからです。
今回は、Webの記事作成ってけっこう大変なんですよ!というお話です。
Webライティングは「読み手」のことを考える
見出しを見て、何を当たり前のことを言ってるんだ、と思われたかもしれません。
ただ、ここでいう「読み手」は、通常のページを訪れて文章を読んでくれるユーザーのことだけを指しているのではありません。
Webライティングは別名、「SEOライティング」などとも呼ばれます。
(SEOについてはこちらなどを参照してください。)
つまり、検索エンジンに読まれることも想定して書く技術が必要なのです。(というより、そちらがメインの「読み手」です。)
人間が読んで有益であることは当然として、検索エンジンにも評価されなければ、そもそも「検索されない=人間に読んでもらえない」ということになります。
検索エンジンに評価される文章とは?
検索エンジンに評価される文章・・・これが問題です。
実際のところ、何を評価対象にしているか分からないのです。
SEO業者やWebメディアの運営会社などはどこでも、内部のマニュアルを作ってあって、それに沿ったルールでライティングを行っています。
私はWebメディアの運営をやっていたこともありますし、Webライティングの経験もあるので、いくつもの会社のマニュアルを持っているのですが、言っていることはてんでんバラバラです。
要するに、プロを自認している人たちにとっても、試行錯誤を繰り返して最適解を見つけるしか方法がないのです。
これが厄介なところであり、面白いところでもあります。
逆に絶対に評価されない文章は?
絶対にダメな文章というのは存在します。
理由は単純で、Googleがダメと言っているから、です。
1. 内容をブラさない(テーマは1つ)
たとえばコーヒーの記事を書いているときに、紅茶についての情報を挿入してはいけません。
検索エンジン的にペナルティーになるとまでは言えませんが、クローラー(検索エンジンの巡回システム)が何の記事なのかを判断できなくなる恐れがあります。
コーヒーについてはその話題だけで1記事。
紅茶について書きたいのであればまた別の記事で。
これは基本中の基本です。
2. キーワードを多用しない
これについては賛否あるかと思いますが、BOWの姿勢としてはNGだと判断しています。
キーワードというのは、その記事を検索させたいワードのことです。
たとえばこの記事であれば、「Webライティング 方法」のようなワードで検索されたときに上位表示されれば成功...というように、Webにおけるライティングには必ずSEO的に対策したいキーワードがあります。
このキーワードの出現率が高すぎると、逆効果になります。
ライティングを請け負う会社の中には、一つの見出し・段落につき3〜5個ずつキーワードを入れる...というようなことをやっているところもありますが、これはGoogleのポリシーにも反しています。
私見としては、1000〜1500文字程度の記事であれば、キーワードは2〜3回登場すれば十分だと考えています。(実際、それで十分に検索順位を上げることは出来ています。)
3. 転用しない
Webライティング云々以前の問題ですが、誰かの書いた記事をそのままコピーすること、あるいは少しだけ表現を変えて載せることは、論外・問題外です。
単に倫理的にダメであるとか、著作権的にどうとか、そういう話ではありません。
検索エンジンは非常に高度なアルゴリズムで動いており、莫大な情報を保持しています。
小手先の文章の改変などは簡単に見抜かれてしまいますし、そういう記事を上げてしまうと、そのページだけでなくサイトそのものの評価を落とす結果になりかねません。
上述したように、SEO業者やWebメディアの運営会社にはそれぞれに固有の記事執筆ルールがありますが、これ(転載禁止)だけはどのような会社にも共通のルールです。
絶対に守ってください!
Webライティングって儲かるの?
比較的手軽な副業としてライターをやっている人、やろうと思っている人も多いと思います。
私自身もライティングをお小遣い稼ぎにしていたことがあるので、別に否定はしないのですが...ハッキリ言って、持続的な努力ができないならやめたほうがいいと思います。
Webライティングには上述したように厳格なルールがあり、しかもそのルールは多種多様で、その制約の中である一定以上の品質の文章を納品しなければなりません。
そして、概して実績のない人が最初に取れる仕事は、文字単価が0.2円〜1.0円程度のものです。
どんなに文才と調査能力のある方でも、最初は最低時給程度の金額すら稼ぐことは難しいでしょう。
ただ、絶対に儲からないかと言うとそうでもありません。
実績と信頼を積み上げていけば、ライターとして生活していける可能性は十分にあります。
私の友人のライターは、月に50万円程度をライティングだけで稼いでいます。
しかも実働は10日程度だそうです。(うらやましい限りです。。。)
信頼のあるライターであれば単価は青天井に上がる、というのももう一つの側面としてはあるのです。
ある程度の基礎的な文章能力があるのは大前提として、あとは覚悟と努力の問題なのかなと思います。
ライティングのご依頼について
BOWでもSEOライティングのご依頼はお受けできます。
価格はジャンルに依って応相談ですが、1記事2,000文字程度で3,500円〜5,000円程度です。
ターゲットキーワードが決まっていて、月に10本程度を上げるような継続的なご依頼であれば、単価はもう少し下げてご提案できます。
ただし、これも現状はリソースの問題で、千葉県内とその近県のお客さまに限らせていただいております。
SEOコンサルティングも、Web制作同様、真剣に取り組むならば綿密な打ち合わせが欠かせないとの想いがありますため、ご容赦願えればと思います。